仕立て(仕立て直し/洗い張り/部分直し)
着物を仕立て直したお客様の声
- 神奈川県 匿名希望
『コートはまるで魔法にかかったかのように生き返り、新品のようです』 -
- 東京都 匿名希望
『「一を聞いて十を知る」スマートな対応で、とても安心できる印象を受けました』 -
- 神奈川県 岡本様
「袖もちょうどよく詰められて、色もより鮮やかになって届き感動しました」 -
仕立て直し
元々は全く同じ反物でも、仕立てを行う職人によって、着心地は驚くほど変わります。
当店で着物を仕立てたお客様からは「見た目は他の着物と同じなのに、なぜか着心地が良い」とのお声をいただいております。
当店には、専属の仕立て職人が6人います。
茨城県・兵庫県・東京都の職人で、その中の5名は30年以上のキャリアがあります
昔から茨城は仕立ての仕事が盛んな地域で(養蚕農家が多かったから)多くの仕立て職人がいました。ところが、時代の流れと共に着物の仕立てがシステム化され、ハイテクミシンやベトナムでの海外縫製(安価)が多くなってしまい、茨城の仕立て職人は仕事の激減によって廃業する方が続出しました。
そんな時代の中でも、仕立ての依頼が絶え間なくきていた優秀な職人がいたのですが、それが現在の弊社専属の4人の職人です。
仕立てる職人によって、特に違いが出るのは次のような部分です。
糸目が程よい力加減

着物には、きつすぎず、ゆるすぎない程よい糸目の力加減があります。
糸目の力加減によって着物の着心地がかわってくるのです。糸目の力加減を調節する技術は経験によって身につくものです。
30年以上仕立ての経験を積んできた当店専属の職人が仕立てた着物は、見た目は普通の着物のと同じように見えても着心地が良いのです。
着用時見えない部分も丁寧な仕事(縫いこんである部分も工夫されている)

内側に縫いこまれている生地をどう処理するかで大きく違いがでるものです。外から見えないからといって適当な処理をすると着用時にごろついたりします。
見えない部分も丁寧に処理することで着心地に断然差が出るのです。
たとえば、写真の袖丸み部分。丁寧な処理をしているため、段差がなくきれいです。雑な職人が作業したものは、もっと丸みがボコボコしています。アイロンを当てた時など分かりやすいと思います。
丁寧な職人のこだわる部分

裾のおくみの先の部分(褄先)は職人の技術が見て分かる部分です。
写真のようにきれいに仕上げるには経験も必要ですが、職人のこだわる気持ちが最も必要な部分です。
褄先を面倒に思う職人ですと、ペタッとした仕上がりで見た目が貧弱になってしまいます。
着物仕立て直しの流れ
1. 採寸
まずは、採寸を行います。採寸の流れは着物をお預かりする方法によって2種類あります。
■ 集荷、もしくはご来店で、着物をお預かりする場合
その場で当店のスタッフが採寸を行います。
同時に、次の事を確認させていただきます。
- 長さが足りるか
- 幅が足りるか
- 足りない場合、『胴接ぎ』するか
- 裏地を新しくするか
- シミがあったときは染み抜きするか
■ 郵送で、着物をお預かりする場合
郵送の場合は、寸法を指定していただくか、寸法見本の着物か長襦袢をご一緒にお送りください。
2. 検品
着物の検品は着物をほどく前と後の2回行います。
正面からと着物を平行に置いた場合の2方向から次の3項目をチェックします。
- シミがないか
- 色焼けがないか
- スレがないか
※当店は、仕立てだけでなく、着物クリーニングや染み抜きに関しても専門知識と技術があります。
その技術を生かし、生地が傷む原因になる汚れや、今は目立たないけど放っておくと染みになる汚れなど、仕立てだけを行っていたらわからない汚れもチェックすることができます。
何か見つかった場合は直すかどうか、確認のためご連絡をいたします。
3. 洗い張り
洗い張りは、着物を解いて反物の状態に戻し、水と洗剤を使いブラシでジャバジャバ洗います。水と洗剤を使用するため、水性汚れ+油性汚れどちらも落とすことができます。その後、ノリを入れて仕上げます。
▼ 着物をほどいて反物にする
4. 湯のし
テンタという機械で蒸気を当てながら生地幅を揃えます。
5. 仕立て(縫う)
キャリア30年の職人が仕立てます。
当店では、ひとつの着物は全て一人で仕上げています。1人で全て縫うことで、縫う細かさや強さが一定になり、仕上がりがきれいになります。
大きな仕立て屋さんだと海外に出すところや、袖の人は袖だけ縫うなど分業になることが多いようです。
しかし、手作業の場合、どうしても職人さんによってくせがあるので、分業にすると同じ着物でも場所によってくせが違う仕上がりになってしまいます。
また、海外に出すとハイテクミシンという着物を縫うミシンを使う箇所と手縫いでやるところがあるため、これも場所によって違いが出てしまいます。
6. 検品
仕立てあがったら、まずは職人が検品します。その後、別のスタッフが再度検品を行います。
■ 職人の検品項目
- 針が残っていないか
- 寸法通りか
- 裾が袋になっていないか
■ 別のスタッフの検品項目
- 寸法通りか
- 汚れが残っていないか
▼針が残っていないか検針器で検品
仕立て直しの料金
小紋 | 36,300円 |
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紬 | 36,300円 |
大島・結城等 | 45,100円 |
色無地 | 38,500円 |
紋付色無地 | 39,600円 |
付け下げ | 41,800円 |
訪問着 | 45,100円 |
振袖 | 49,500円 |
留袖 | 55,000円 |
長襦袢 | 27,500円 |
振袖長襦袢 | 29,700円 |
羽織 | 36,300円 |
道行コート | 36,300円 |
長コート | 38,500円 |
道中着 | 36,300円 |
雨コート | 36,300円 |
二部式コート | 52,800円 |
リバーシブルコート | 49,500円 |
コート変り衿追加 | 7,700円増し |
袋帯 | 16,500円 |
九寸名古屋帯 | 16,500円 |
八寸名古屋帯 | 16,500円 |
塩瀬帯・染帯(真綿引き仕立) | 22,000円 |
脇縫いつき帯 | 24,200円 |
作り帯 | 22,000円 |
男物長着 | 36,300円 |
男物羽織 | 36,300円 |
男物大島長着 | 44,000円 |
男物大島羽織 | 44,000円 |
男物紋付 | 44,000円 |
男物紋付羽織 | 44,000円 |
男物長襦袢 | 26,400円 |
袴 行灯 | 44,000円 |
袴 馬乗り | 46,200円 |
浴衣 | 27,500円 |
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紗訪問着 | 44,000円 |
紗あわせ | 49,500円 |
半衿付け | 2,200円 |
居敷当つけ | 6,600円 |
裏地・半衿・帯芯等
正絹半衿 | 3,300円 |
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絽正絹半衿 | 3,300円 |
三河衿芯 | 550円 |
えもん抜き | 550円 |
正絹衿裏 | 3,850円 |
正絹居敷当 | 4,950円 |
八掛 | 26,400円 |
比翼地 | 25,300円 |
胴裏A | 15,400円 |
胴裏B | 19,800円 |
胴裏(長尺) | 17,600円 |
振袖用胴裏 | 25,300円 |
帯芯(袋帯用) | 4,950円 |
帯芯(名古屋帯用) | 4,950円 |
絹芯 | 13,200円 |
帯裏地 | 27,500円 |
羽裏・コート裏 | 17,600円 |
羽裏・コート裏(柄付き) | 22,000円 |
羽裏・コート裏(長) | 19,800円 |
子供の着物
被布 | 41,800円 |
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7歳祝着 | 49,500円 |
3歳祝着 | 46,200円 |
5歳紋付羽織 | 41,800円 |
5歳紋付着物 | 46,200円 |
子供用襦袢 | 22,000円 |
洗い張り
長年着てきた着物や、丸洗いを繰返した着物は、買った当初に比べると光沢も落ち、少し生地が堅いような風合いになってきます。年月と共に着物が劣化するのは自然なことで、たとえ、一度も着ないで大切に保管してあったとしても劣化してきます。
このように年月とともに劣化した着物に最適なのが、洗い張りです。
洗い張りは、着物を解いて反物の状態に戻し、水と洗剤を使いブラシでジャバジャバ洗います。水と洗剤を使用するため、水性汚れ+油性汚れどちらも落とすことができます。その後、ノリを入れて仕上げます。
一番の利点は、蘇生効果です。特に、絹の着物の良さは、洗い張りをすることによって蘇生します。光沢も生地の風合いも格段によくなり、見た目でも、触ってみてもはっきりわかります。
最近、洗い張りをするお客様が少なくなりました。
確かに、全部解いてから洗い張りという作業をするわけですから、また再度仕立てもしなければならない。お金も時間もかかります。同じ着物を頻繁に着るような時代ではないので、それが当然の反応とも理解できます。
しかし、皆様のお手持ちの着物の中で、古くなった感じがしてもう着れないなと思っている着物でも、洗い張りをした途端着たくなる着物はいくつもあると思います。
洗い張りには必ず仕立て直しが必要になりますので、若い時に着ていた着物を、現在の体型に合う寸法や、娘さんの寸法に仕立て直しをすれば、気にいっていた着物を長く着る事が出来ます。
※当店では「仕立て直し」をご依頼いただいた場合、必ず洗い張りをしています。そのため、洗い張り単品でご依頼される方は少ないのですが、なじみの仕立て屋さんがある場合など、もちろん洗い張り単品でご依頼いただくことが可能です。
洗い張りの流れ
- 1. 検品後、着物を解きます。(解き代は別途頂戴いたします。)
- 2. 端縫い(はぬい)をして表地・胴裏・八掛それぞれ反物状につなげます。
- 3. 水の中で洗剤を使いブラシで汚れを落とします。
この時点で、変色以外のチリやホコリ汚れはすべて落ちます。
古い生地に黒ずみが定着している場合や、変色してる場合には染み抜きが必要になります。 - 4. 石鹸分を完全に洗い流し、のり入れをしてその後自然乾燥させます。
- 5.乾かしたあと生地のシワを取り幅を整えるため湯のしをします。
- 6.最後に糸とじをして洗い張りは完了です。
この後着物として着用するには仕立が必要になります。 -
洗い張りの料金
着物表地 | 9,900円 |
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胴裏 | 5,280円 |
振袖胴裏 | 6,600円 |
八掛 | 5,280円 |
振袖表地 | 15,400円 |
留袖表地 | 15,400円 |
箔付表地 | 15,400円 |
刺繍表地 | 15,400円 |
絞り表地 | 15,400円 |
比翼地 | 6,600円 |
襦袢表地 | 8,800円 |
襦袢裏地 | 5,280円 |
振袖襦袢表地 | 9,900円 |
振袖襦袢裏地 | 6,600円 |
帯表地 | 8,800円 |
帯裏地 | 7,150円 |
解き代(袷) | 3,300円 |
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解き代(単衣) | 2,750円 |
解き代(留袖) | 4,400円 |
解き代(振袖) | 4,400円 |
解き代(羽織) | 3,300円 |
解き代(帯) | 2,750円 |
解き代(浴衣) | 2,750円 |
解き代(襦袢) | 2,750円 |
端縫いのみ表地 | 1,650円 |
端縫いのみ裏地 | 770円 |
部分直し
当店では、部分的なお直しも可能です。
ここに、記載した以外にも直したい箇所がある場合にはお気軽にご相談ください。
部分直しの料金
袖丈直し(つめる)
袷着物 | 11,000円 |
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単衣着物 | 9,900円 |
振袖 | 14,300円 |
留袖 | 18,700円 |
羽織・コート | 11,000円 |
雨コート | 11,000円 |
長襦袢 | 9,900円 |
振袖長襦袢 | 12,100円 |
袖丈直し(のばす)
袷着物 | 14,300円 |
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単衣着物 | 13,200円 |
振袖 | 17,600円 |
留袖 | 20,900円 |
羽織・コート | 14,300円 |
雨コート | 13,200円 |
長襦袢 | 13,200円 |
振袖長襦袢 | 15,500円 |
※袖丈を「つめる」と「のばす」工賃の違いは、「のばす」場合はもともとの縫い目のすじを消すためのすじ消しが必要です。そのすじ消し代が「のばす」には含まれております。
裄直し(つめる)
袷着物 | 12,100円 |
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単衣着物 | 9,900円 |
振袖 | 13,200円 |
留袖 | 15,500円 |
羽織・コート | 12,100円 |
雨コート | 12,100円 |
長襦袢 | 8,800円 |
振袖長襦袢 | 11,000円 |
裄直し(のばす)
袷着物 | 15,500円 |
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単衣着物 | 13,200円 |
振袖 | 16,500円 |
留袖 | 18,700円 |
羽織・コート | 15,500円 |
雨コート | 15,500円 |
長襦袢 | 12,100円 |
振袖長襦袢 | 15,500円 |
※裄丈を「つめる」と「のばす」工賃の違いは、「のばす」場合はもともとの縫い目のすじを消すためのすじ消しが必要です。そのすじ消し代が「のばす」には含まれております。
身幅直し
袷着物 | 31,900円 |
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単衣着物 | 29,700円 |
振袖 | 31,900円 |
留袖 | 41,800円 |
羽織・コート | 20,900円 |
長襦袢 | 16,500円 |
身丈直し
袷着物 | 33,000円 |
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単衣着物 | 29,700円 |
振袖 | 33,000円 |
留袖 | 44,000円 |
羽織・コート | 19,800円 |
長襦袢 | 15,500円 |
胴裏取替え
袷着物 | 22,000円 |
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振袖 | 30,800円 |
留袖 | 41,800円 |
コート | 26,400円 |
八掛
八掛つけ直し | 22,000円 |
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八掛全体取り替え | 22,000円 |
袋直し
袷着物 | 26,400円 |
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振袖 | 26,400円 |
留袖 | 30,800円 |
子供用着物
肩上げ | 4,400円 |
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腰上げ | 6,600円 |
紐取り付け | 3,300円 |
比翼裾あげ
留袖 | 13,200円 |
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比翼付け
留袖 | 30,800円 |
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比翼の切り替え・部分取り替え
比翼衿切り替え | 13,200円 |
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比翼裾天地切り替え | 22,000円 |
袖部分取り替え(生地代別) | 6,600円 |
衿切り替え
袷着物 | 13,200円 |
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単衣着物 | 11,000円 |
振袖 | 15,500円 |
留袖 | 17,600円 |
長襦袢 | 11,000円 |
その他
えもん抜き付け | 1,100円 |
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半衿付け | 2,200円 |
袖作り直し | 22,000円 |
ほつれの修繕 | 4,400円~ |
着物のことなら何でも、まずはお気軽に
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