【着物クリーニング事例9】黒留袖「レンタルにするか、クリーニングして着るか」柄と金糸のメンテナンス

今回は、「黒留袖」のメンテナンスです。
黒留袖にはこんな特徴があります。
黒留袖
- 既婚女性の礼装で、最も改まった場で着用する。
- 豪華な刺繍や柄が施されていることが多い。
- 着る機会が限定的なので、収納されている期間が長い
- 通常の着物より布を多く使用していることが多く、湿気がたまりやすい傾向にある。
- 「湿気がたまりやすい」(湿気は着物の天敵です)、「なかなかタンスから出す機会がない」
こんな特徴からか、黒留袖に関してはシミ・カビなどのお悩みも多くお聞きします。 (黒留袖の収納のコツについて、最後に少しだけお話をいたします。)
レンタルか、クリーニングして着るかという難しい悩み

こちらの黒留袖は、お客様がお母さまから譲り受けた留袖です。
お嬢様の結婚式に着ていくにあたり、こちらをお直しして着るか、レンタルするか検討中とのことでした。


柄部分のシミ、金糸のほつれ、金彩が薄くなっているのが見られます。 着付けたときに目立つところの柄を修正する必要がありそうです。


黒留袖の特徴である二重になっている衿・袖部分(比翼といいます)、にシミが見られます。 肌にあたる部分なので、どうしても汚れが付きやすい部分です。
お客様が、迷っているというレンタルの着物のお写真を見せてくださいましたが、そちらもとても素敵な黒留袖です。
お母さまとご一緒にレンタルの黒留袖を見に行かれたところ、「どちらでも、あなたの好きな方を着たらいいよ」とおっしゃったのこと。
確かに、これは迷ってしまう…!とスタッフも一緒に悩んでしまいました。
悩みに悩み、クリーニングして直す事に決定されました。
柄の直し・比翼の取り換えで見違えるほど明るくなる
柄部分のお直し・比翼の付け替えをいたしました。




金糸をきっちりと留め、柄部分のシミをお直しすることで白がパッと鮮明になりました。
金彩もほぼ全てお直しして、光が当たったような華やかさに仕上がりました。


比翼も新しいものに交換しています。
お客様には、「金彩がとても素敵!」とお喜びいただき、 ご結婚式のあとご来店されお式のお話を聞かせてくださいました。
気持ちよく晴れの日を迎えるお手伝いができたこと、スタッフ一同とても嬉しく思っています。
黒留袖の収納のコツ
当店スタッフの「着物収納の失敗・成功体験」から、黒留袖の収納は「タンスの一番上」をお勧めしています。

他にも、収納に関するて解説したページもありますので、お悩みがある方はご覧ください。
着物を長持ちさせる保管収納方法について説明したページはこちら
きもの辻がお客様の着物を保管・管理する「着物お預かりサービス」のご案内はこちら
ご自宅で着物の敵をシャットアウトした保管ができる「無酸素パック」のご案内はこちら
当店では保管代行もお受けしておりますので、詳細が知りたいというときはぜひご相談ください。

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