台風で水濡れした着物をお預かりしました

きもの辻日本橋店の桑原です。

先日、台風により水没した着物を多数お預かりしました。東北のご実家が水害に遭い、車に積めるだけ積み込んで自宅まで運んで来られたとの事。

現地では桐たんすごと水没しており、引き出しが開かず、たんすを壊して着物を取り出したそうです。広げて確認しようにも床もまだ水浸し。何とか取り出せるものだけ持ち帰られたとの事でした。

「今、自宅で着物を干している最中で、まだ乾いていないんだけど・・・乾いてからじゃないと預かってもらえないよね?」との事でしたが、早い方が良いと思い次の日にご訪問させていただきました。

ご自宅の2階の廊下に干しておられたのですが、1階にまで湿気のにおいが届いている状態でした。まだ水が滴っている物も多く、下にビニールを敷いてしのいでいる状態。大きなお宅とはいえ、これはかなり厳しい状況です。

着物や帯は非常に水を吸い込むので、水濡れしたものを干すと、想像以上に湿気がこもります。とはいえ、外で干すと生地がヤケてしまうので、家の中で干すしかありません。

「これは、このままでは厳しい。」と判断し、その場ですぐに持ち帰る旨をお伝えしました。

ビニール袋は事前に用意していたので、1着ずつ小分けにしてビニールに包み、さらに大きなビニールで包んで、急いで車に積み込みました。着物・帯など、ざっと30着。

DSC_4230

お客様に「何件も相談したけど、乾いてからでないと預かれないと断られていた。今日持って行ってくれるとは思わなかった!ありがとう!」と大変喜んでいただきました。お役に立てて嬉しいです!

着物は店舗に持ち帰ったあと、すぐにビニールから出して、まずは状態確認です。すでにカビの発生している物もありました。

DSC_4234
DSC_4233
DSC_4232

色移りをしている着物もございましたが、お客様から「まあ、使うかどうかは分からないけどね。両親が大事にしていた物だし洗ってあげたいな、って。使える物は仕立て直すから。」との事でした。

現在、着物や帯は洗い張りを行っています。大切な着物ですので、しっかりとお手入れさせていただきます。

被災された方々の中には、まだまだ着物の事まで手が回らない方も多いと思います。水濡れしている状態でも、1着からでもどうぞご相談ください。すぐにご対応をさせていただきます。

≪きもの辻お問合せフォーム≫https://www.kimono-tuji.com/contact/contact.html

≪きもの辻お申込みフォーム≫https://www.kimono-tuji.com/contact/

きものクリーニング価格はこちら

コメントを残す

このページの先頭へ