着た振袖、自分でお手入れできる?クリーニングに出さないとダメ?

こんにちは!きもの辻スタッフ横山です。

今回は、振袖のお手入れ記事2回目。

振袖を着た後にクリーニングに出さないとダメなのか?出すならどのタイミングがいいのか?ということと

自分でできるお手入れについて書いていこうと思います。        

前回は「振袖を汚してしまった時の対処方法」について書きました。

よろしければこちらもご覧ください。

振袖をもし汚してしまったら?着物を傷めず自分でできる応急処置

振袖を着た後、クリーニングに出さないとダメ?クリーニングの頻度は?

当店では、こんなことを「着物や帯をクリーニングに出す目安」としています。

  • シミや汚れがある。
  • たくさん汗をかいた。
  • 汚れも無いし、汗もそんなにかいてないが、もう今シーズンは着る予定が無い。

一つずつ解説していきますね。

シミや汚れがある

シミや汚れが見つかったら、できるだけ早く専門店にクリーニングに相談することをお勧めします。

当店では、自分で着物のしみ抜きすることを推奨しておりません。

自分でしみ抜きすることで、かえってシミが広がったり生地を傷めたりすることがあるからです。

※近いうち着用の予定がある場合

「クリーニングに出したいけど、次の着用の後でも良いのか、それとも急ぎですぐにクリーニングした方が良いのか?着用日に間に合うのか?」

こんな風に悩んだときは、専門店に詳細を伝えてご相談してみてください。

たくさん汗をかいた

汗は変色の原因になりますので、「汗抜き」をしているクリーニング店でお手入れしてもらうことをお勧めします。

自分で汗抜きする方法もありますが、生地が縮んだり傷んだりするおそれがあるので注意が必要です。

当店では、汗をかいた部分を一か所ずつ油性処理・水性処理をすることで、後々黄色いシミができることを防ぎます。

きもの辻ホームページ「洗い(丸洗い/汗抜き併用丸洗い/カビ取り丸洗い)」

汚れも無いし、汗もそんなにかいてないが、もう今シーズンは着る予定が無い

振袖を着て外出した後は、排気ガスの汚れやチリ・ホコリなどが付いています。

また、自分で気づかなかったシミや汗をそのままにしておくと、変色の原因になるので、一度クリーニングして汚れを落としてから保管することをお勧めします。

振袖を着た後、自分でできるお手入れ

ここから先は、

「目立った汚れもなくまだ近いうち着る予定があるから、すぐにはクリーニングに出さない」

という方向けです。

着物をよい状態で保つための簡単なお手入れ方法をご紹介します。

1.帯・振袖を風通しの良い日陰に干す

着物ハンガーに掛けて干し、湿気を抜きながらシワを取ります。

日焼けしないよう日陰に干しましょう。

干すのは長くても一晩です

それ以上長く干しておくと、着物の形がたわんでしまうことがあります。

※干してもシワがきつく残っているときは、汗が着物に残っている可能性がありますので、長期保管前に「汗抜き」するのがおすすめです。

2.裾のホコリチェック

裾は必ずホコリが付いているので、乾いたタオルでそっと払ってホコリを落とします。

この時、ついでに全体の汚れもチェックするのがおすすめです。

3.無理のない範囲でアイロンがけ(不安がある場合は無理せず専門店に相談してください)

アイロンは必ず以下のことに気を付けてください。

  • 当て布をする
  • 「絹」の適温でかける

生地を傷めそうで不安な場合は無理にアイロンがけをしないでください。

ちょっときもの辻のメニューのご紹介になってしまいますが、

「振袖のアイロンがけ、自分では不安だけどピシっとした状態でしまいたい」という時は、「仕上げ」というアイロンがけのみのご依頼もおうけしております。

ご相談ください。

4.たたんでから、たとう紙に包み保管

着物には、着た時にきれいに見えるためのたたみ方があります。

きもの辻 ホームページ 「着物のたたみ方」

このページの「本だたみ」という方法をご参考にして振袖をたたんでみてください。最後にたとう紙に収めるとき、袖を折り返せば大丈夫!

以上、自分でできるお手入れでした。


振袖は、 多くの人にとって なかなか着る機会のない着物ですが、譲ったり、形を変えて着たりと長く活躍してくれる素晴らしい着物です。

次回のブログは「振袖の保管方法について」の予定しています。

ちょっとでも振袖ケアのお手伝いになれば幸いです。

コメントを残す

このページの先頭へ