振袖をもし汚してしまったら?着物を傷めず自分でできる応急処置

こんにちは!きもの辻スタッフ横山です。

成人式を終えて、振袖を汚してしまった方、

振袖のクリーニングはいつにしようか迷っている方、

どんな保管をしたらいいか分からないという方に

振袖着用後に知っておくと助かるお手入れ方法を

数回に分けて書いていこうと思います。

今回は「振袖を汚してしまった時の対処方法」についてです。

振袖を汚してしまった時の応急処置方法

もし振袖を汚してしまったら…?自分でできる応急処置方法をケースごとに解説いたします。

すべての汚れに共通して絶対にやってはいけないことは、トントンたたいたり、ゴシゴシ擦ったりすることです。(理由は後述します)

飲み物、食べ物をこぼした

飲み物をこぼしてしまったら、清潔なタオルなどで上から押さえて水分を吸い取ります。

(ほんの少し水滴がはねたのであれば、タオルで吸い取ったあと、手でそっと押さえてみてください。手の熱で少し乾きます。)

食べ物をこぼしたときはそっとぬぐい取り、水分があればタオルなどで吸い取ります。

■血液などが付いた

普段とは違う服装や環境なので、体調の変化に気づきにくくなっているケースは多いです。

タオルなどで汚れた部分を押さえ、他に広がらないようにします。

また、しみ抜きせずに丸洗いなどしてしまうと熱が加わることでタンパク質が固まり、汚れが落ちにくくなります。

血液などで汚れた着物を丸洗いするときは、必ずしみ抜きの後にするようにしてください。

■雨、雪などで濡れてしまった

濡れてしまった部分をタオルなどで挟みます。無理に水分を吸い取らせるのではなく、他の部分に水が移らないようガードするイメージです。

応急処置の後は、なるべく早く専門店でメンテナンスをする

脱いだ後は、そのまま専門店でしみ抜きに出しましょう。

少しでも早くクリーニングをしてもらうことで、しみ抜きの費用も期間もぐっと抑えられることが多いからです。

ついおしぼりでトントン・ゴシゴシとぬぐいたくなりますが、絹の着物でその行為は厳禁。

絹はとても繊細な生地なので、摩擦で表面がけばだってしまうと着物の色をもとに戻す事が困難になります。

また、当店ではご自分でのしみ抜きを推奨しておりません。

自宅用なので生地が傷んでもそれほど気にならないという場合はご自分で染み抜きをされても良いと思います。(中略)
当店にご依頼いただく方の中にも、ご自分で染み抜きをされて失敗したという方がいらっしゃいます。直せるものがほとんどですが、生地が傷んでしまって直すのが難しいものもあります。
高価な着物や、大切な着物の染み抜きは専門店に依頼することをお勧めいたします。

( 自分で染み抜きをしようとお考えの方へ  きもの辻HP)

以上、振袖の汚れの応急処置法でした。

もし振袖を汚してしまっても焦らずに、まずはこの応急処置を試してみてください。

着物クリーニング専門店「きもの辻」では、上記にない汚れにも対応しております。お困りの際はご相談ください。

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