帯の「作り直し」
きもの辻の松田です。
今回より、ブログを担当します。
水害に遭ってしまった名古屋帯をお預かりしました。

大切な方からのお預かり品で、なんとしても直したいというお客様のご要望でした。
しかし、洗い張りしても綺麗になるかどうか…?
しみ抜きの職人にも当たりましたが、作業は困難を極めました。
そんな時に、京都の職人から、直せないなら作り直しましょうと提案があり、新しく名古屋帯を製作することになりました。

元の帯は織りの帯でしたが、新たに作ったのは染めの帯です。
元の雰囲気そのままに仕上がりました。
お預かりした帯をどうやって直そう、と一生懸命考えましたが、
まさか帯自体を新たに「作り直す」という案があるとは、まったく思い浮かびませんでした。
職人のすばらしいアイデアのお陰で、大変助かりましたし、お客様に喜んでいただけた事例でした。
◾️着物クリーニング専門「きもの辻」
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