【着たいけどあきらめていた振袖】金箔を貼り直すと全体が見違える…!

今回の着物クリーニング事例はこちらの振袖です。

数枚の着物を持ってご来店されたお客様。
あらかたクリーニング内容についてのご相談やお見積りが終わったあと、

「実は…他のお店で断られて、あきらめている振袖があるんです。
見るだけ見てもらえますか?」

と最後にこの振袖をお出しになりました。

振袖のメンテナンス

全体的に金箔のはがれが見られ、箔を貼るためのノリが見えてしまっています。(オレンジの部分)

お嬢様は「この着物を着たい!」とおっしゃっていて、お母さまもできれば着せてあげたいとのこと。 確かに柄もとても素敵で、実際に着用したらとても映えそうな振袖です。
そこで、

「一番目立つのは箔がはがれているところです。
そこを直すお見積りをお出ししてみるのはいかがでしょうか?」

お客様とそんな風にご提案したところ「えっ?直せるんですか?直せるなら是非お願いしたい!」とご依頼をいただきました。

金彩部分を修復!すると…

金箔を貼り直す前に行う作業があります。生地に残っている元の古い箔を、全て剥がしていく作業です。
見落としのないよう、ていねいに剥がしていきます。

剥がし終えたらいよいよ金箔を貼っていきます。

袖部分 :修正前

袖部分 :修正後

肩~胸部分 :修正前

修正前:金箔がはがれて、オレンジのノリ部分が見えています。

肩~胸部分 :修正後

修正後:箔を貼り直しました。もともと振袖が 持っていた華やかさが引き立ちます。

裾部分:修正前

裾まわり修正前:こちらもノリ部分がとても目立ちます
裾まわり修正前:花柄の金箔も剥がれが見られます

裾部分:修正後

裾まわり修正後:金箔を貼り直すと、柄の境目が際立ちます

明るい色の生地では「鮮やかなはっきりした金」を使い、
裾周りの生地では「いぶされて落ち着いた金」と、色を使い分けていきます。

金箔を貼りながら、小さな穴あきも見つけたので 裏から布で補修し、金箔や花の柄などを描くことでカバーしました。
全体のイメージを崩さないよう、同じような柄を足していくのが重要です。


金彩の修正をメインに行ったところ、柄にメリハリがつき全体的にはっきりと鮮やかな印象になりました。

気になっている部分、着用時に一番目立つ部分を修復するだけでも着物はぐんと見違えます。
一度諦めた着物や帯も、もしかしたら部分的なお直しで着用できることもあるかもしれません。

どうしても着たい、と思われる着物がありましたら「きもの辻」にご相談ください。

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