専門店の着物クリーニング事例4:「いただいた着物のサイズが小さいから仕立て直したい」お客様のアイディアから生まれた世界に一つの羽織と着物

サイズが合わない着物を寸法直しする

譲り受けた着物の寸法が合わない…そんな時どうする?

今回の事例は、お知り合いから大島紬の羽織と長着をいただいたというお客様からのご相談です。
「素敵な着物をいただいたけど、自分にはちょっと小さい。何とか着られる形にできないでしょうか?」

譲り受けた着物の寸法が合わない、というお悩みはとても多いです。しかし、ほとんどの着物はある程度サイズ調整ができるように作られています
パーツを縫い合わせる時に、余った部分を切り落とさずに重ねて縫うことにより、糸を解いて大きくしたりすることも可能なのです。(下図)

裄直し 縫い込み

普通の「寸法直し」ではまだ長さが足りない場合

ですが今回お預かりした着物は、縫い込まれていた部分を出しても足りない状態でした。
こういった場合、「ハギ」という調整用の布を足してサイズを大きくする方法もあります

着物 ハギ入れの例

この「ハギ」をどうするかについてご相談をしていくうち、お客様からこんなご提案がありました。

【お客様からのご提案】
1、羽織を陣羽織のように袖なしの状態にする
2、羽織の袖部分を着物のハギに使用して、サイズを大きくする

仕立て直しの例

お客様「こんな風にしたら、寸法の問題を解決できないでしょうか?」

担当スタッフはお客様からの素敵なアイディアに感動!すぐに職人さんにこのような仕立てが可能かを確認しました。
羽織の袖部分の布が、長着のハギとして足りるかどうかも相談します。

仕立て師さん「男性用の袖なし羽織仕立ては今までお受けした事例がありませんが、できると思います。
着用時、肩部分が自然な姿になるように、きれいにお仕立ていたしますね」

こうして、世界に一つのオリジナル羽織と長着が作られることになりました。

仕立てから帰ってきた着物を確認した担当スタッフは、仕上がりのすばらしさにまた感動してしまったそうです。
元々の大島紬の品質と状態が良かったこともあり、上品でおしゃれ、そして他では見た事の無いデザインの着物に仕上がっていました。

大島紬 羽織と長着のアンサンブル
完成した着物は、袖なし羽織と長着のアンサンブルとしてお客様がご愛用くださっています。

今ある着物を大事に受け継いでいく気持ちから、思いもよらない素敵な着物ができあがりました。
お気に入りの着物のサイズが合わなくて着られない…というお悩みがありましたら、ぜひご相談ください。

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