ジャスト裄直し!できます。
こんにちは、日本橋店番頭の松田です。
すっかり、秋を感じる季節になりましたね。これから袷の時期に入りますが、点検はどうですか?
着物は譲り受けることがありますが、それぞれの寸法で仕立ててあることから、寸法直しが可能です。しかし、生地の幅以上の寸法を出そうとするには、「足し布」をすることで希望の寸法に近づけることができます。
ではどうするか!
この大島紬はアンサンブル(羽織と着物)になっていました、裄が短いので寸法直しを依頼されました。
生地幅が希望寸法にできないので、奥の手の手段として羽織が犠牲になり「足し布」になりました。これで着物は希望の寸法になりました。
袖の縫い代部分に「足し布」をしていますが、柄合わせをして目立たないようにしているので遠目ではわかりにくいと思います。
昭和時代の方の寸法と現在の方の寸法には大きな差がありますから、当然短いことがあります。でも、「なんとかして直して着たい」との思いを応援します。
特に、大島紬はアンサンブル使用が昔は多かったので、羽織が犠牲になりますが、多分着丈が短いと思うので、羽織を諦めて、着物で切ることを優先していただければ蘇ります。
箪笥の中に眠っているアンサンブル着物をいちど点検してみてください。
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