着物を包むたとう紙(たとうし)をご確認ください!

こんにちは。
きもの辻の桑原です。

本日は、着物を包む『たとう紙』についてです。
※「たとうし」と読みます

たとう紙とは、着物をクリーニングしたり購入した際についてくる、着物の包み紙の事です。
主に細長いタイプと少し短いタイプの2種類があります。

きもの辻のたとう紙 大・小
クリーニングを行った振袖

「へえ、あれって、たとう紙って言うんだ。」
という方も多いと思います。
ご実家や自宅のタンスに入っている着物は、ほとんどがたとう紙に入っていると
思いますが、意外とその効果は知られていません。

このたとう紙は、着物の大敵『湿気』から着物を守ってくれています。
湿気を吸収し、着物にシミやカビが発生するのを防いでくれているのです。
たとう紙の質によって吸湿性は異なってきますが、少なからず湿気を防いでくれています。

さて、このたとう紙ですが、
実は時々取り替える物なのです。

「え、そうなの?」
という方も多いと思います。
そうなんです。たとう紙は消耗品なのです。

除湿剤と同様に、たとう紙も湿気を吸収するには限界があります。
たとう紙が湿気を吸いきれなくなってくると、着物や帯に湿気がダイレクトに影
響してきます。
その結果、着物にシミ・カビが発生しやすくなるのです。

保管中にシミの発生した着物

では、たとう紙の正しい取替時期はいつなのか?
見分け方をご説明します!

①たとう紙に変色はありませんか?
たとう紙にポツポツと黄色や茶色いシミが発生しだしたら、取替の目安です。
湿気を吸いきれなくなり、限界が近づいています。

上部の黄色い物がシミです。

②たとう紙の裏側を確認!
表は無事でも、くるっと裏返してみると、下になっていた面に変色が・・・!
これはよくあるパターンです。
湿気は下に降りてくるので、裏側を必ずチェックしましょう。
特に一番下になっている物は要注意です。

③年月の経過した物はお取替えを!
保管状態やたとう紙の質によりますが、10年以上経過しているたとう紙は、
概ね限界が来ます。 ※よく、お客様から「10年どころじゃないです・・・(笑)」という声をお聞きします。(汗)

譲り受けた着物などがございましたら、たとう紙のお取替えをご検討ください。シミが発生していなくても要注意です。

≪たとう紙はどこで購入すれば良いのか?≫
「たとう紙は、どこで売っているのでしょうか?」
という相談もよくお受けします。

きもの辻ではたとう紙の販売もおこなっておりますので、
必要な枚数をお知らせ下さい。
たとう紙(大)・・・1枚660円
たとう紙(小)・・・1枚550円

吸湿性の良い『美濃和紙(みのわし)』で作成しておりますので、
大切な着物をしっかりと守ります。
ご郵送・ご来店どちらでも販売可能です。
ご訪問時に必要な場合は、事前にお知らせ下さい。

フリーダイヤル 0120-123-977
メールアドレス info@kimono-tuji.com

参考ページ『お客様のインタビュー』

ご利用いただきました村田様へのインタビュー|着物クリーニング専門「きもの辻」 (kimono-tuji.com)

現代は気候変動などで湿気の高い期間が長くなっているので、着物にシミやカビ
が発生しやすくなっております。
この機会に、是非ご自宅のたとう紙をチェックしてください。

≪補足≫
たとう紙の中に入っている厚紙や薄紙は、極力外して保管をしてください。
これについては、またブログでお知らせをさせていただきます。

コメントを残す

このページの先頭へ