専門店の着物クリーニング事例1:半衿の汚れ
こんにちは、きもの辻スタッフ横山です。
着物クリーニングとは言うけど、具体的にどんなことをしてくれるの?とお思いの方も多いと思います。
そういった疑問にお答えできるような「着物クリーニング・メンテナンス事例」を、これから何回かにわたってブログに載せていこうかと思います。
お客さまのご相談「半衿が汚れているけど、どうしたらいい?」
「半衿」は、襦袢(着物の下に着る白や薄いピンクの衣服です)についています。
今回は、お客様が汚れにお気づきになり『半衿が汚れちゃったけど、クリーニングで落ちるかしら?』とご相談を受けました。
↑写真だとちょっと見えにくいですが、赤で囲った部分が汚れているところです。
半衿は肌に直接触れるので、必ず汚れるといって良い部分。
こういった汚れは「丸洗い」という全体クリーニングでは落とせないので、丸洗いだけご希望の方の襦袢でも必ず半衿はチェックします。
脱いだ着物を見ても気付けないけれど、着用時には意外と目立つ衿の汚れ。
だから「きもの辻」では、お預かりした着物の「丁寧な検品」を欠かしません。
きもの辻からの提案:半衿汚れが目立ってきたら「交換」するか「しみ抜き」か
半衿の汚れをきれいにする方法は以下の2通りです。
- 半衿交換
- 半衿のしみ抜き
今回は半衿の交換をおすすめしました。しみ抜きよりもお値段が安いので、大体の方には交換をおすすめしています。
ただ、襦袢に特別な思い入れがありそうと感じたときは、「半衿をそのままに、しみ抜きできれいにすることもできますよ」と
しみ抜きの方をお勧めすることもあります。
お客様のご希望は「半衿交換」となりました。
半衿交換
丸洗いなどのクリーニングの際に、今まで付いていた半衿をはずして新しいものを付けます。

小さなことですが、この半衿交換の効果は絶大!
全体がクリーニングでピシっとしていても、衿が汚れているかきれいかで印象が全く変わります。
ほとんどのお客様が、「昔は母がやってくれてたけど、自分ではできなくて」とおっしゃいます。
今は着物を着ること自体が減っているので、半衿の交換をする機会もなかなか無いですよね。
次に着る時の安心のためのクリーニング
「綺麗な状態で保管しておくと、次使う時もすぐに着られるし安心ね」とお客様からもお喜びいただけました。
こういったケースをまたご紹介していきますので、「私の着物はどうだろう」「きれいにできるかな」と思われましたらご相談ください。



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