絞りの着物って、しみ抜きできますか?

こんにちは。

世田谷店の秦です。

絞りの着物は、

「洗えない」

「しみ抜きできない」

などと、他店でお断りされて、

当店にお持ち込みされることが多いです。

今回は絞りの着物のしみ抜きのご紹介です。

ちょっとその前に…

10年近く前になりますが、

社員一同京都に研修に行き、絞り染めを勉強したことがあります。

そのときの写真とともに、

絞り染めについてご説明させていただきます。

日本伝統技法・絞りの着物

「絞り」とは

着物のつくりには染めや刺繍など様々な技法がありますが、その中で「絞り染め」という技法があります。

布を絞ることで、その部分のみを染料から守り、他の部分だけを染めることで模様を作り出す技法、それが「絞り染め」です。

ひとつひとつ、絞っています(若い桑原)
簡単なひとつの模様が絞れました。
時間かかりましたーー。
染めてます(エプロンが似合う桑原)

絞りの着物をつくるのは、職人の手作業です。

着物全体を絞り染める「総絞り」ともなると膨大な時間がかかります。(一年半以上と言われています)

もちろん時間だけでなく、職人達の技量も相当です。

かなりの時間をかけて、どうにかできた作品がこちらです。

これだけの絞りで、へとへとになりました。

感想

絞りの染めって、

本当にすごい!!

手間暇がかかる総絞りの着物は、贅沢品、高級品として受け継がれ、

現代でも、総絞りの着物は「高級品」ですので、高価すぎてレンタル店で扱っているところは多くはありません。

さて、この絞りの着物のしみぬきも、絞りをつぶさないように作業するため、染み抜きの職人の技量も作業にかかる時間も相当です。

広範囲のしみですが、綺麗にしみ抜きできました。
(アフターの写真がなくてごめんなさい)
かなり濃いしみでしたので、一ヶ所だけテストしてみました。こちらもきれいにしみ抜きできました。

絞りの着物のしみ抜きは、

当店にご相談してください。

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