衿の汚れと袖口の汚れは、着用後に気にしましょう。
こんにちは日本橋店番頭の松田です。
お客様からの質問で多いいのは「1回しか着ていないけど、クリーニングしたほうがいいの?」です。
質問の答えは、着用後に仕舞うのでしたらクリーニングしたほうが良いです。
昭和以前の着物のお手入れは、着終わったら干して置く、そして仕舞う。
汗ばんだ湿り気を干すことで解消、でも汗の成分は残ったままその後に汗シミへと変化する。昭和の着物のあるあるです。
どのタイミングでクリーニングをすればよいか。
その年に何回か着用予定があるのでしたら、衣替えのときしっかりとクリーニングをすることが良いと思います。
洋服のコートやスーツなどはシーズンの終わりにクリーニングしますよね。
下着やシャツも肌に近くて汗の影響を受けやすいものは洗濯をその都度しますよね。
なぜ、高価な着物は洗濯の頻度が少なくて良いと考えるのでしょうか、真逆の発想としか思えません。
せめて、肌に触れる衿の部分や袖口の部分の汚れを気にしていただきたいです。
ワイシャツの衿や袖口は直に肌に触れることで汚れますよね、着物も一緒です。
着物の襟汚れと袖口の内側の汚れです。
ワイシャツの衿汚れと袖口よごれです。
着物の場合は女性のお化粧品、ファンデーションが付着する場合が多いので特に気をつけていただきたです。
着用後のお手入れで、気にしていただきたい部分です。
そして、汗の存在です。一度でも着たら汗の成分は目に見えなくても存在すると思ってください。
「転ばぬ先の杖」的なお手入れが「汗抜き併用丸洗い」です。
私の子供の頃は夏場、夕立のとき喉を潤すのに口をあけて雨を飲んでいたことがありました。その頃は空気中の汚染が酷くなかったと記憶しています。(大気汚染の問題がおきる以前のお話、でも昭和ですよ。)
今はとんでもないことですよね。PM2.5とか黄砂や花粉、目に見えない物質が沢山あります。当然付着することがあります。
その対策が「丸洗い」になります。
着物を守るおれ入れを再度考えてください。
「きもの辻」はお手入れの応援をします。
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