柄の中のシミもきれいに!
こんにちは、日本橋店番頭の松田です。
成人式が終わり、1週間経ちました。予想通り、振袖のお手入れの問い合わせが沢山来ました。皆様着用後のお手入れの意識が高くなり、うれしいです。
昔はきものを着たら,干しとくことがお手入れのように思われていたようです。
実際はそれではだめですね。きちんと汗をかいた箇所は汗を洗い流さないと後々変色シミになって残ります。
昔の着物に多いのが胸のあたりに汗じみの変色が残るかたちです。
それ以外のシミは、湿気によるものが多いです。箪笥にしまっておいただけなのに柄の中にシミが・・・・
きれいにシミ抜きができました。
柄の白部分は胡粉で塗られています。胡粉とは、貝殻を砕いて顔料にしたもので湿気が集まりやすくなっています。染料のところはきれいなのに、白い部分だけ茶色いシミになっているのは、そのためです。
湿気が如何に、着物にとって天敵なのかがお判りでしょう。
お手入れの基本は湿気対策です。充分に注意をしてください。
お困りのときはきもの辻にご相談ください。
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