世界に一つの宝物になった。

こんにちは、日本橋店番頭の松田です。

今回は、素敵なバッグを紹介します。

この素敵なバッグの素材は羽織の裏地です。羽裏と呼びます。

着ることの機会のない短めの昔の羽織を、なんとかリメイクできないかと試行錯誤して、まずは裏地の活用。

羽二重という素材は光沢もありつややかな生地なので、バッグにはもってこい、ということで、まちも色合いを合わせてチョコレート色のレザーを組み合わせました(お客様のセレクトです)

つなぎ合わせた生地、「洗い張り」という作業後の形です。

着物は解いて生地の状態にしてからつなぎ合わせて、もともとの1枚の反物状態にします。

あらたな寸法で仕立てれば、着物に戻ります。着物の素晴らしいところは次の世代にも繋ぐことができるところです。

洋服は解いても違う寸法には作り直せません。

着物というデザインは直線縫いの縦横で仕上がっていることが、再生を可能にしているのです。

古くても、まだまだ活用できる、再生、リメイク可能なきものはたくさんあります。

このバッグは世界に1つだけのオリジナルです。なぜか?というとこの生地には色合いを渋くするために色をかけています。染め直しをしてあるのです。

もともとの羽裏は既成品の色合いで、ほかのお客様の羽織にも使われていたでしょう。色かけしたことで、本当に世界に1枚、一点ものになりました。

世界に一つのバッグです。○○・ヴィトンより希少価値が高いと思います。(色合いが似てましたが・・・)

次回は羽織の表地を使ったリメイクをご紹介できればと思いますが、間に合うとよいですが。乞うご期待を!

リメイクのご相談、いつでも日本橋店に起こしください。

着物大好きな日本橋店番頭の松田でした。

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