桜色から紫色に化粧直し!

こんにちは、日本橋店番頭の松田です。

桜が満開に咲き誇っていますね。私たちの子供の頃は(昭和の昔)桜の花が咲くのは、入学式だった記憶があります。今は、卒業式の時期に咲くようになっていますね。年々早くなりました。

今、まさに卒業式で着物や袴が活躍しています。卒業生は振袖と袴、先生は色無地と袴が定番ですが、最近は小学生も袴を着用するようですね。十三参りの着物に袴を合わせて、新たな卒業式ファッションになっているようです。

先生ご愛用の「色無地」ですが、便利な着物の一枚です。式典に、お茶などの習い事に活躍してくれます。ですが、年齢が進むと派手になって着るのをためらってしまいますね。そんな時は染替えを提案します。

画像では桜色の派手さが消えてしまいましたが、かなり若い年代の色目でした、この地色に紫を重ねて染替えました。

実は、この色無地は「洗えるきもの(化繊)」でした、通常通りに洗い張りしてから、染替えの作業に入ろうとしたところ、染料がかけられないと工場から連絡があり、「どうして?」と調べたところ、「絹」ではなかった。絹用の染料では、染まらないということで、新たに工場を探して何とかこの染め上がりが完成しました。

一般的には染料が「絹」と「化繊」では異なると色重ねができないというのですが、今回は成功しました。

色々と模索しながら、お客様の御要望に添えることを楽しみに、「きもの辻」では、ご相談をお待ちしています。

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