しみが消えて、模様が豪華になる?

こんにちは、日本橋店番頭の松田です。

今回は、着物や帯の制作工程で豪華さをモリモリにする技法を紹介します。

この技法は、「しみ抜き困難」を助けてくれるのです。

どんな技法でしょうか!

「螺鈿細工」というものです。

袋帯の柄部分です

この技法は、1300年まえに中国大陸から伝えられた装飾技法です。

アワビや夜光貝、白蝶貝などの貝殻の真珠色に光る部分を磨いて薄くして、種々の形に切って使用します。正倉院の宝物品に多くあります。

着物の柄の協調したいところに薄く削った螺鈿を貼ることで、刺繍や金銀加工などと同様に豪華さを表現でき、とても効果的に使われています。

柄の中のシミなどに効果的です。

「しみ抜き困難」部分に、その螺鈿を貼ることで、「しみ」を隠すことができ、豪華さをくわえることになります。

素敵な方法なのですが残念ながら、無暗には使用ができません、柄のないところにポツンとのせるわけにはいきませんので、柄のある部分で関連性を作りながらの作業になります。

スタッフとご相談をしていただきながら、「しみ」を隠してさらに甦る方法を楽しんでください。

様々、着物のお手入れには手立てがありますので、諦めずにご相談ください。日本橋店でお待ちしています。

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