びっくりの草履、直ります。

こんにちは、日本橋店番頭の松田です。

今回は、着物のお手入れだけでなく、関連した小物の相談です。着物と一緒で、草履やバッグも長いこと仕舞われていることが多いですね。

ほとんどが紙の箱に入れられて箪笥や靴箱の上のほうに、しまっているのではありませんか。湿気は紙に寄ってきますので、環境的にはあまりよろしいとは言えません。箱から出して収納するのが理想です。

そんな、久しぶりに出した草履が表面がつれた状態になっていて、「びっくり!」なんとかなりませんかの、ご相談でした。

表面のコーティング部分が動いてしまった。

「鼻緒は気に入っているので、活かしたい」とのご要望があり、日頃よりお世話になっている小物問屋さんにご相談しました。

台の部分を新しくすれば良いのですが、これが全く同じ形というのがないのです。草履屋さんはその店の形があって、それぞれオリジナルになっていました。まして、数年?前に作られたものが、どこのメーカーかもわからないとなると、極力同じような型を探すことになるのですが。草履屋さんの持っている型にも限りがあります。

ということで、小物屋の担当さんが頑張って探してくれたのがこちらです。

再度が二枚合わせ厚みもあります。
高さが違います。

草履も時代背景でかたちが、変わってきています。昔の型はつま先が低く、靴でいうところの「ハイヒール」系ですね。つれはこの傾斜が原因ではないか?  今時は「ややフラット」つま先が上がっています。

草履にも、時代の変化が表れていたのには、驚きました。多分歩きやすい形状になっているのかもしれませんね。

今回は、着物ではなく、関連の小物のご相談でした。

着物関係のご質問がありましたら、なんでも一度、ご相談ください。

何らかの答えが出せるよう頑張ります。日本橋店番頭の松田でした。

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