目には見えない汚れが、落ちる?
こんにちは、日本橋店番頭の松田です。
着物のお手入れのお話です。
日本の服装は、明治以降に洋服が加わりました。
それまでの着物のお手入れは「洗い張り」という、仕立てを解いて生地状態にして,「洗う」方法でした。昭和時代まで、着物の洗濯はこの方法が当たり前でした。
そこに、洋服と共に発展したのが「ドライクリーニング」です、仕立て上がりの状態で洗濯ができる方法です。
今は、着物も基本的には「丸洗い」=「ドライクリーニング」が主流です。
ひと昔、ふた昔前は、着用後につるして乾かして(何を?汗?)しまうのが日常でした、しかし、何年かして出してみたら、シミのようなものが点在、何十年も出さないことのが多くなったこの頃は、もっと大変な状態になっていることがあります。(昭和時代までの日常)
昭和時代は大気汚染、排気ガス、平成時代は花粉、黄砂、PM2.5、今はコロナなど空気中には目に見えない物質がウヨウヨと存在しています。それらの物質が付着したままで箪笥にしまっていては、どんな変化が起きるかわかりませんね。
そこで、「丸洗い」の出番になります。

そして、「きもの辻」自慢の溶剤を綺麗にする、蒸留する機械です。汚れた溶剤で洗っていては何にもなりませんよね。

このコンビで、お客様の大切な着物を洗っています。
そして、昔の間違った知識の、「干しておけば・・・」は、危険です。
人間は目に見えない汗をかいて、蒸発させています。汗の成分は99%水、これは蒸発してなくなりますが、残り1%が着物に付着して、後々のシミや黄変となります。
一回しか着ていなくても、「丸洗い」や「汗抜き」などのお手入れが、着物の状態を保全する方法です。
それでも、「シミが!」の時は、「きもの辻」にお任せください。
「丸洗い」のお話でした。
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