【和服初心者による和服超初心者用備忘録】気軽なおしゃれ着「小紋」と便利すぎる魔法戦士「付下げ」【小紋・付下について】
こんにちは、管理人です。
今回の備忘録は、「留袖」「訪問着」より
かしこまり度のゆるい「小紋」「付下げ」についてです。
小紋を着て町へ出かけよう。だって「気軽なおしゃれ着」なんだもの。
スーパーへの買い物じゃなくて~、ちょっと電車で遠出して~、すてきなランチして~、
映画見て~、そんな時ある程度よそ行きのかっこしなきゃ。そう思うのは私が田舎者だからでしょうか。
とにかくそんなとき着るのがこの「小紋」。
もっとも平たくわかりやすい特徴としては、着物の形に仕立てる前(反物)の状態の時に、上下が関係なくプリントされている、ということかと思います。
個人的には、千代紙みたいなイメージです。
つまり、生地に絵を入れるとき「この部分は袖で、こっちが裾で、こっちが頭のある方向で…とか考えずに載せていってokなわけです。
なので、他の「かしこまり度」の高い着物よりは手間がかかっていない、とみなされるのかと思います。
おしゃれ着にはもちろん、柄ゆきによっては普段着扱いしてもよいのではないでしょうか。
小紋にもいろんな種類があり、柄が敷き詰められた「総柄」、要所要所にワンポイントのように柄の置かれた「飛び柄」、
小紋だけどかしこまり度の高い「江戸小紋」などなど色々なので、
またこの辺もそのうち備忘録してみたいと思っています。
一枚あると便利なのか?かなり幅広い場面で着られる「付下げ」
この特徴は、「小紋」と比較するとわかりやすいのかなーと思います。
反物の時点で、着物の形に仕立てた時に柄に天地があるように絵を入れてあるのが特徴です。
でも、「訪問着」や「留袖」のように、着物全体で一枚の絵になるわけではなく、縫い目をまたがって絵が描かれているわけではありません。
掛け軸みたいな感じですかね。
そこでかしこまり度としては「訪問着」よりややゆるめ、という位置づけが多いようです。
気軽なおしゃれ着が小紋、はなやかなおよばれが訪問着、なら付下げは?
付下げは「そのどっちに着て行ってもOK」とよく言われています。
私は付下げを、前線も後援もまかせてな魔法戦士とひそかに呼ばせていただいております。
ただ、当然一枚の着物でそのどちらもカバーできるというわけではなく、あくまで「付下げ」というジャンルが幅広いのだと思います。
たとえば
●柄が小紋っぽい(またあいまいな。。。)カジュアルな柄なら小紋のように着てもおかしくない。
●紋を入れるとかしこまり度が急上昇。あらたまったおよばれの場など用の着物になる。
●裾(あくまで「裾」)縫い目で柄がつながるときは、ほぼ訪問着と同じかしこまり度。
こんな風に、「この条件がそろえば」一つかしこまり度の高いランクの着物と同様になったり、また街をぶらぶらできる着物になったりという塩梅です。
素人の私の感想としては、「付下げのかしこまり度は、結局着る本人や、周りの人の感覚にゆだねるしかない」といったところ。
初めて選ぶときは、詳しいだけじゃなく、よく着物を着る(もしくは、着物を着る人を多く見てる)人に聞きながらじゃないと難しそうだなぁ。。という印象です。
●「柄が小紋っぽい」
上でこんな言葉がでてきました。小紋っぽいのは、「全体に柄がプリントされてる」ものを指すことが多いようです。
なので、一つ前の絵で着ていた着物は「小紋っぽい」に入るのかもしれません。
付下げは、こんな感じでポイントごとに柄が入っているものの方がよく見かけます。
●裾の柄がつながっている
ほぼほぼ訪問着じゃん。。と思いますが、一応訪問着との違いはこんな感じです。
「付下げは、」
●裾以外の柄がつながっていない
●八掛(裾の裏地)が表地の柄とコラボした絵柄になっていない
こんな感じでしょうか・・
でもやっぱり「ほぼ訪問着」なんだから、こんなの知ってなくても別にいいような気もしてしまいますが。。。
こんな記事もかいてます
和服初心者による和服初心者用備忘録。この上無くざっくりとした着物の見分け方。