【和服初心者による和服超初心者用備忘録】振袖の袖を切ったら…【訪問着について】
こんにちは、管理人です。
着物の種類についての備忘録をしとこうと思いますが、
心の底から初心者向けです。
「いまさら何言ってんの?常識でしょそんなの」と着物にたしなんでる方は思うかもしれません。
なので、着物に詳しい方は『何か間違っていたらやんわり訂正してあげよう^^』という
菩薩のような心で見てください。
振袖の袖を切ったら。。。
結婚したら振袖の長いふりふりの部分を短くする、というのは
結構着物好きでなくても知っている方が多いと思います。
じゃぁ袖を切ったら何になるのか?
「留袖」
ではないんです。
名前も「●●袖」でひとくくりっぽいし、「振(長いイメージ)」に対して「留(短く留めるイメージ)」で
すごく勘違いしやすいと私は思うのです。
というか、私もかつてそう思っていたことがありました。
そしてそう思っている方は年齢問わず結構多いようです。(私調べ)
勘違いしやすい名前なのが悪いの!間違ってた私は悪くないの!!
言い訳も済んだところで、では何になるのかというと、
訪問着
になります。
訪問着の特徴
華やかなおよばれの席にふさわしい着物、と言われています。
いわゆる「格の高い着物」と言って差し支えないと思います。
めちゃくちゃ平たく言うと、大概の着物の格は「どんだけ手間がかかる作りか」で決まっています。
つまり、
●刺繍がある、金箔をのせる、柄が凝っている、作業工程が多い⇒格が高い
ものすごく大雑把な把握です。
当然素材が高級かどうかもかかわってくると思いますが、その辺は素人の私には分からない世界だったので、
私はこんな把握の仕方をしてました。
で、この視点で訪問着を見てみると、
●縫い目にまたがって柄が描かれている
⇒着物はもともと1枚のめちゃ長い巻物みたいな布(反物)を作り
それを裁断して縫い合わせて作る。
縫い目の柄がつながるように計算して
もとの反物を作るのはとても手が込んでいる。
(上半身・下半身ともに)
また心憎いのが、
●下半身の裏地(八掛)は
表の柄とテーマを同じにする柄が入っていたり、
全体が同系色になっていたりする。
⇒裏地も特注
歩くときなどに一番ピラピラめくれる部分には
ちょっとした柄が入っていて、
ちらっと見えるのがおしゃれなわけです。
こんなところが手の込んでるポイントです。
着物に普段携わらない人にとってこんな知識は無くて当然のものなので、
知らなくても恥ずかしいことではないと思います。
知りたくなった時に身に着けていけばOK!
と、自分に向けていってみる。
以前聞いた話で、
「人に預けた訪問着の裏地が勝手に変えられてた!」と激怒した人がいたので
着物を見せてもらったら、八掛は表の柄とイメージを合わせられており
明らかにセットで作られたもの。
でも本人は
「こんな絵の付いたちゃらちゃらした裏地、格の高い訪問着についてるなんてありえないでしょ。
もともとは確かグラデーションのもっとシックな裏地だったはず!」
とずっと怒っていたとか。
なんとなく着物の裏地はこういうもんだ、というイメージがあるために
かえってしてしまった勘違いだと思います。
よくあるよくある。(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
こんな話を聞いて、
めちゃくちゃ初心者向けの情報ではあるのですが(書いてる本人が素人だし。。)
訪問着の特徴を備忘録替わりにまとめてみました。
こんな記事も書いてます
和服初心者による和服初心者用備忘録。この上無くざっくりとした着物の見分け方。
タグ:訪問着