復旧記事:着物の描き方備忘録1・女子【ここさえおさえときゃ大体あってるポイント5点】
こんにちは、管理人です。
以前消してしまった記事の復旧備忘録です。
着物の描き方・女子
左が「描いてしまいがちな間違い」。右が訂正したもの。
というか、左はまさに私が着物を観察せずにぐりぐりお絵かきしてたころに描いてた風の絵です。
漫画とかなら「あ、和服なんだな」ってわかれば十分なのかもしれませんが、
一度着物を観察して描いた後に見直してみると、左の絵の違和感は半端じゃない。
ここさえ気を付けときゃだいたい大丈夫、それっぽい!というところに○がついています。
※着物は歴史が長いのですが、ここでの描き方は
主に現代でも着ている和服を扱っています。
(和服は時代によってかなり形が違う)
江戸期の着物のお絵かきについてはこんな記事も書いてます。
・子供をおんぶ&抱っこ、江戸時代の人は着物でどうやってたのか備忘録
おさえとけばおkなポイント注釈
この5点。
1、衿
衿は結構幅広なのがスタンダードです。
そんでこう、首の後ろに隙間があります。衿を抜く、とよくいうあれですね。
これは女性の着物特有のもの。
昔、髪を結うときの油が衿に付かないため、と聞いたことがあります。だから女性の着物にしか
この「すきま」は必要ないのですね。
江戸期の女性の髪形を見てみると納得です。
この説が本当かどうか確認したことは無いんですが…
【衿の合わせかた】
これは男女ともに「右手が懐にはいる」という形で合わせます。
洋服とはそこが違うポイント。
今でこそ馴染み深いのは洋服の合わせ方だけど、この「ボタンが男女逆」というほうが特殊なのかもしれません。
(洋服のボタンの合わせの由来はネットにたくさん載ってました。ご興味あればぜひ^^)
カタカナの「ソ」の字を書くように、と覚えとくと間違わないですよ。
2、袖の付け根
袖は肩の上でつくのではなく、胸のあたりからついています。
これは着物の基本的な部分が「一枚の長方形の布をつなぎ合わせて作っている(かなり大雑把な言い方ですが。。)」からみたいです。
つまり、布を「首から肩までの長さに合わせて裁断」(洋服)するのではなく、
「布の幅=胴体部分の幅」みたいな感じでしょうか。
なのでこんな形だと
「なんかそれっぽくないなー。。」
となってしまうのですね。
(長方形が無い)
3、袖の開き部分
袖は手首が通る部分だけがあいており、その下は袋状になっているので
手の動きに合わせて形がゆがみます。
さらに女性は、ただの袋丈ではなくて
付け根部分の一部だけが縫い合わされた形になっているので
それも歪みに影響してきます。
こんな感じで、
袖の上部分しか縫い合わされていない。
下はあいているのでストンと垂れる。
このへんの男女の違いもいつか備忘録したいところ。。
ただ、袖は腕に「トイレットペーパー」が巻き付いてる、と思って書くと
だいたいそれっぽいです。
右袖 左袖
4、衿の合わせ目
そこ!おっぱい強調しすぎない!!
水着みたいにぴったり張り付かせるとそれっぽさが半減してしまいます。
一枚の布を上から当てるのが着物の基本なので、凹凸は全体的に控えめのほうがそれっぽく書けます。
左衿が上半身のどこで切れるかですが、おへその上でなく、右わき腹の上まで来るような感じです。
5、腰から下
正面からは見えません。
必要に応じて布の折り返し「おはしょり」を入れます。
(おはしょりについての記事も後程復旧します)
何も無い部分が続いてついシワとか描きこみたくなりますが、ここは我慢したほうがそれっぽく見えます。
(もちろん直立の場合は、の話。)
以上が私的に「おさえとけばOKなポイント」です。ここさえあってれば、どれだけデフォルメしてもそれっぽさが残ります。
と、偉そうに書きましたが、
私も和服描くのって難しい!!と常々思っているからこその備忘録。。
別のバージョンも描いていつか備忘録しときたいです。